私の失敗①スウェットで走り回る

寝台列車での旅

寝台列車のイラスト
往路は新幹線、復路は寝台列車というツアーに行った時のことでした。

寝台列車が台風の影響を受け、通常の速度で走れないということで、予定よりだいぶ遅れての運行が続いていました。本来なら昼頃上野駅に着く予定でしたが、台風も収まりつつあったので今日中には着くだろうと考えていました。

お客様も、心配しつつも列車に乗っているだけなので、のんびり景色を見たり、おしゃべりしながら過ごしていたようでした。

B寝台でした

起床して洗面に行った時には、ツアーの皆様が起きて、それぞれおにぎりなどの食事をしているのを確認していました。「おはようございます。ご心配だと思いますがのんびりしていてください。何かあった時にはお知らせに参ります。」と声をかけていました。

寝台列車の2段ベッド
この旅で利用していたのは個室タイプではなく、B寝台と呼ばれる2段ベッドタイプの席でした。私は車両端の一方にだけ2段ベッドがある席をいただいていました。それでも、スペースとしては不便でしたので、寝る時に着ていたスウェットのまま、寝転んで本を読んでいました。

放送がかかりました

「ご乗車の皆様にお知らせいたします。列車が大幅に遅延しておりましてご迷惑をおかけしています。この先15分程で仙台に到着いたしますので、新幹線への振り替えをさせていただます。ご希望の方はお仕度いただき、到着までお待ちください。」

旅行者のイラスト
早速私はお客様の席に行き、「放送聞こえましたか?ご準備してお待ちください。」と声をかけました。そして、気付いたことは。。。?
準備できておらず、スウェットにスリッパなのは私だけだったのです。
「添乗員さんも早く着替えてね~」と女性グループのお客様に言われてしまいました。「ハイ!急ぎま~す。」と私が答えると、ツアーの皆様がその様子に大笑いしていました。

新幹線に乗り換えたおかげで、遅延は2時間以内に収まりました。JRは2時間以上遅延すると、特急料金を払い戻さないといけないので、新幹線で対策したということでしょう。寝台列車に最後まで乗れなかったことは残念でしたが、時間的には充分乗ったので皆様ご満足だったようででした。

お客様の前でスウェットでバタバタした、恥ずかしい思い出です。

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