漢字?アルファベット?
我が家にあった入国関係のカード |
多い時は40人もの人数になるツアーがあります。フライト中に入国カードの書き方をひとりづつ説明するのが大変なので、記入見本のプリントを作成して、お客様に渡しています。現地空港に到着する前に機内を回って確認し、不明な点や、未記入の欄を埋めるアドバイスをしています。
質問項目に答えていくと、最後に署名をする欄が設けられています。見本には「パスポートと同じ署名を書いてください」としておきますが、お客様が疑問に思うことがあるのです。
思い込んだら
私が「サインがまだですね」と言うと、「どっちですればいいんですか?」と質問がきます。見本通り、パスポートと同じンサインでかまわないことを告げると、「でも、見る人は漢字じゃ解らないらないですよね」との返事。
お客様の考えは、相手にわかるようにアルファベットでサインをしたほうが良いのではないか?ということなのです。
そんな時は、今まで私が添乗でご案内したお客様で、パスポートのサインが漢字、入国カードのサインがアルファベットのパターンで、入国審査に通らなかった方はいませんと、お話ししています。
アルファベットでサインを書くことを強く主張する方には、「お好きな方で大丈夫です」とと伝えます。すると「相手がわかるようにしないと不親切じゃないか!添乗員はしっかり参加者に指示なきゃダメだよ!!!」と叱られてしまったこともあります。
日本に来る人は漢字でサイン?
そういう考えは理解できるのすが、逆に考えてもらいます。「日本に来る外国人も、漢字でサインしないといけませんか?」と。
「漢字でサインを書かないと日本には入国できない」となったら、ほとんどの人は入国できないことになります。
以前私がカナダで会った男性で腕に「安豚」という刺青をしている人がいました。彼の名前は「アントン」です。無理やり漢字にすると、こんな笑い話のようなことになってしまいますし、パスポートのアルファベットとやっと書いた漢字を本人書いたと見分けることは、大変難しいですね。
パスポートや入国カードのサインは「印章」という意味で良いのです。その言葉や文字が理解できなくても、サインしてある形で判断をするのです。ハンコは手に入れさえすれば、誰ば押しても同じですが、サインは人が違えば、真似をしても違和感が出るでしょう。
例外もあります。現地で居住したり、契約等の仕事をするときはアルファベットでサインをした方が望ましいと聞いたことがあります。繰り返しになりますが、短期の旅行でそこまで考える必要はまったくありません。
真面目な人に辟易します
真面目な方と話していると、自分のいい加減さに気付かされます。でも、あまりにも杓子定規に考える必要はないのでは?と思います。
何百回も出入国を繰り返している添乗員が「大丈夫」と言ったら、大丈夫なのです。ご自身の考えもあるでしょうが、飛行機の通路で長々と議論をするのは周りの人々の迷惑になります。
♪ピンポーン。では、着陸態勢に入りましたので、席に戻らせていただきます。
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