長岡花火の好きなところ

3年ぶりの長岡花火

長岡の花火
コロナはまだまだ心配ですが、3年ぶりに花火大会や各地のお祭りが再開しています。

どこも「感染症対策に力を入れながら」という条件付きのようですが、伝統や文化を絶やさないことはもちろん、人びとの想いも絶やさないことが大切ですね。

長岡まつり花火大会

添乗員になって、全国あちらこちらあのお祭りに行きましたが、感激して涙が出たのは長岡花火と青森ねぶた祭りです。

元々長岡の花火大会は戦時中に空襲で亡くなった方の魂を慰めると共に、戦後復興を願って開催されたのが始まりです。今や全国有数の花火大会になりましたが、鎮魂というテーマはずっと変わっていないのです。
中越地震、阪神淡路大震災、東日本大震災など、大きな災害のたびに花火は犠牲者に捧げられてきました。今回はコロナ終息祈念と犠牲になった多くの方のために捧げられました。
長岡の花火

長岡の花火はまずスケール感が素晴らしいです。川沿いに設けられた点火台から、その都度テーマを持った花火が上がります。
会場ではひとつひとつの花火について、打ち上げ前に解説のアナウンスが流れますので、暗くなってプログラムが読めなくなっても大丈夫です。

名物の「ナイアガラ」も行くたびに楽しみです。白なので派手さはありませんが、長い橋を利用し本物のナイアガラさながら(?)のスケールです。

やさしい時間

初めて行った時には、新潟ならではの「直江兼続」がテーマの花火や、平原綾香さんの「ジュピター」の花火に大感激しました。

長岡の花火
そして何より私の好きな時間は最後の最後です。

フィナーレの花火が終わると、観客が花火師さんたちに感謝を伝えるのです。大きな拍手と共に、声は届きませんので懐中電灯や携帯電話の灯りを振って感謝を伝えるのです。

「素晴らしい花火をありがとう」と心から感謝の気持ちが湧いてきます。このやさしい時間が私は大好きです。

花火が終わると市内は大渋滞です。ホテルに帰る時間も気になりますが、どのみち夜中になってしまいます。ツアーでご案内しているお客様には、せっかくなので必ずこの時間を味わっていただきたいと話しています。

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