ステキなお客様①ラッキービジネスクラスに座るのは?

添乗中のおもしろかったこと、感動したこと、ビックリした話を時折友人たちにしていました。面白いからブログにも書いたら?と提案されました。そこで今後は「とんでもお客様」と「ステキなお客様」シリーズとして記事をアップしていこうと思います。 

ペルーのイメージイラスト
ラッキービジネスクラス

ペルー周遊ツアーは、ロサンゼルスでフライトを乗り換えて首都のリマへという行程でした。

無事に観光を終えてリマの空港で帰国便のチェックインしたところ、2席だけビジネスクラスの席をいただきました。その頃は今と違って、まだ団体チェックインの時代でした。

リマからロサンゼルスは約9時間のフライトです。疲れがたまっている帰りのフライトでゆったり座れたら、誰でも嬉しいですよね。

隣にいた日本人ツアーも同じように何席かビジネスクラスがもらえたらしく、チケット争奪戦のじゃんけん大会が始まっていました。
私も、自分のツアーのお客様に「じゃんけんで決めましょう」と提案をしました。

温かい気持ちの方ばかり

飛行機に乗っている老夫婦のイラスト
すると、参加者が口をそろえて「ママにあげて」と言ってきました。そのツアーに参加していた80歳の女性が、皆から「ママ」と呼ばれていたのです。

そのツアーは夏休み期間中だったため、参加者は30~40歳代の方が多く、元気な雰囲気があり、毎日楽しく過ごしていました。そんな中、高齢者の女性をいつの間にか全員が「ママ」と呼んで、いたわりつつ観光をしていたのでした。

1席はママにあげるとして、もう1席はじゃんけんで決めましょうと提案してみました。すると再度、「外国の飛行機は不安でしょ」という意見でまとまりました。それは、ママが連れてきた大学生のお孫さんに座ってもらって、という意味です。

私が独断で決めても同じことになったと思います。でも、皆さんの総意で申し出ていただいたことが大事なポイントでした。メンバー皆様のツアー中の交流が楽しく温かいものだったおかげで、最後にさらにステキなエピソードができました。
こんな素敵なお客様に恵まれて、忘れられない思い出のツアーとなっています。

コメント