L.Aで路線バスに乗る人とは?

L.Aの休日

路線バスのイラスト
ある時、ロサンゼルスで1日フリータイムのあるツアーに行きました。

参加者の皆様もそれぞれ何かプランがあると思い質問してみました。ところが、高齢者の多い「すべておまかせ」ツアーのため、「添乗員さんがどこかへ連れて行ってくれるんでしょ?」という方ばかりでした。

中には路線バスに乗って町の景色を眺めたい、という意見の方もありましたので、現地ガイドにお勧めの場所などを聞いてみました。

路線バスの車内
ホームレスも乗るバス
絶対反対!

ところがその質問をしたとたん、現地ガイド氏からは「大反対」をくらいました。

「中古なら10万円以下で車が買えるのに、不便な路線バスに乗っている人がどういう人か考えてみて!」ということでした。ガイド氏は当日同行するわけではありませんが、担当したグループがトラブルに巻き込まれることを心配してのアドバイスでした。

短い期間でしたが海外生活経験のある私は、すぐに納得してしまいました。
その通りなのです。外国人から見たら日本人は「スキだらけのお金持ち」なのです。その気がなくても、のんきにバスに乗ってきた日本人を見て「からかってやろう」ならまだしも、「何か脅し取ってみよう」という気を起こすかもしれません。

公共交通機関で起こる事件は、日本の数十倍、数百倍と言っても良いくらいです。危うきには近づかないことです。

路線、町にもよります

L.Aでもディズニーランドに行く路線は、観光客が多く比較的安全だと言われます。

サンフランシスコのケーブルカー
サンフランシスコは町の規模がL.Aほど大きくないので、公共交通機関が市民の足として定着しています。よほどの危険地帯に行かない限りはトラブルの危険性は低いと思われます。

また、人気のケーブルカーはそれ自体が観光資源であり、日本人のツアーも、市内中心で乗車することがひとつの目玉になっているのです。

パリでは、添乗員がメトロで観光に案内するという行程もまれにあるのですが、スリに遭わないよう注意するのが大変です。無事に1日終えて良かったと思ったら、アンケートに「添乗員が口うるさかった」と書かれたこともあります。事件がが起こらないと理解してもらえないのかと、がっかりしました。
パリは現地ガイドでさえ、スリに遭った経験がある人が多いのです。

結局行ったのは?

結局L.Aでは、地下鉄を利用してユニバーサル・スタジオに行きました。ホテルから近かったことや、午前中と夕方の乗客の多い時間帯にメンバー皆で利用すれば、問題ないでしょうとガイドさんにアドバイスをいただいたからです。

年配者が多いツアーでどうかな?と思いましたが、皆様、童心に帰って楽しかったと言ってくれました。

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