名医・やぶ医者

医師のイラスト
やぶ医者と言えば

・適切な治療の技量のない医者。
・田舎で呪術など怪しい治療を行う医者。
・藪のように見通しがきかない医者。
・高価な薬を仕入れることができないので、    藪から草や根っこを採ってきていい加減な投薬をする医者。などなど。

私は2月に数日間、目に違物感がありました。自然に治りそうになかったので、眼科医院に行ったら、何も見ずに「花粉症ですね」と言われました。
「花粉症ではなく、痛いんです」と答えたら、みんなそう言うんだよ」と言い放たれました。
これはやぶ医者以前の問題ですよね。

医師のイラスト
本当のは名医の「やぶ医者」

諸説ある「やぶ医者」の語源ですが、先日バスガイドさんから面白い話を聞くことができました。

兵庫県(旧但馬の国)に「養父」と書いて「ヤブ」という地名があります。江戸時代に有名な名医がいて、たいそう評判になりました。その医師は「死んだ人まで蘇らせると」、江戸にまで噂が知れ渡ったといいます。

その名声を利用して「私は養父の医者の弟子です」という触れ込みをするものが後を絶ちませんでした。期待して診てもらった患者が「期待外れもいいところ」と、だんだん評判を落としてしまい、最後には「いい加減な」「技量のない」「インチキな」医者の代名詞になってしまったようです。

諸説あります

今回いろいろ調べてみたところ、「やぶ医者」という言葉が、江戸時代よりも古くから文献にあることがわかりました。
「養父」の話が大変面白かったのですが、「諸説あります」ということになるようです。
話しのネタとしては大変おもしろいですね。

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