ひとりで尾道散歩

千光寺公園

千光寺公園の展望台
先日のツアー中、珍しく完全に1日フリータイムになりました。宿泊していた町には特に見どころが無かったので、足を延ばして尾道に出かけてみました。

まずはロープウェイで、定番の観光地・山の中腹にある千光寺とその周辺の千光寺公園へ上がりました。ロープウェイ乗り場へは、駅から鉄道の線路と並行している商店街を散歩しながら、約1㎞の道のりです。

切符は片道だけ購入しました。帰りは石段を下って、古いお寺や階段でつながった路地を散歩してみるつもりでした。

尾道でランチ
ロープウェイを降りると、4月にリニューアルオープンした展望台が目に入ります。近未来的なデザインですね。円を描いた部分は、緩やかな階段になっています。写真には写っていませんが、左端にはエレベーターも設置されていますので、車椅子の方でも展望台に上がることができるようになっています。

展望台から急な坂を下るとイタリアンレストランがあります。ツアー添乗でいつも横目で見ていた場所です。この日はここでランチタイムとしてみました。尾道の町と尾道水道を一望する景色の良い場所ですから、いくつかのテーブルは窓に向かって置かれていました。
エビのパスタも濃厚なジュースも美味しく、景色も最高でした。

尾道の路地
坂の町・尾道で古寺散歩

食後は千光寺に向かって進み、石段を下って古寺めぐりコースへ。本来のコースは約2㎞、所要時間3時間ですが、今回は千光寺下から駅方面に向かいながらの短縮コースです。

添乗で何回来ても、年配者が多いツアーでこのコースを歩くことはまずないでしょう。石段と狭い路地だらけです。自分が「しんどい」と感じていることが情けなかったです。

時折石垣に野生の花が咲いていて、疲れを慰めてくれます。それにしても大変な道のりです。
通勤、通学、買物、郵便配達、宅配便、ゴミの回収などなど。住んでいる人々の苦労を考えると、頭が下がる思いです。

尾道の路地
更に歩いていると、男性が坂の途中の建物に入っていきました。よく見ると、小さなパン屋さんでした。「ネコノテパン工場」というパン屋さんで、「世界一小さなパン屋さん」というタイトルを持つお店のようでした。

駅が近づくにつれ、石段の向こうに鉄道の線路が見えてきます。撮影スポットらしく、三脚を立てて列車が通過するタイミングををじっと待っている人がいました。

大林宣彦監督

大林宣彦監督の思い出

尾道と言えば、映画の町です。尾道出身の大林宣彦監督が尾道を舞台に多くの名作を撮り続けてくれたおかげです。そのせいか初めて来た人でも、どこか懐かしい気分になる町です。

私が学生時代に、大林監督が学園祭のゲストとして公演をしてくれました。映画サークルに入っている友人が大興奮していて、私も一緒に最前列で大林監督の話を聞きました。

大変印象に残っているのは、髭を生やして髪も長めの大林監督でしたので、身なりにはあまりかまわない感じがしていたのですが、手の爪がピッカピカでした。当時まだ、男性で爪の手入れをしている人は珍しかったので、大変印象に残っています。

💬坂の町、港町、映画の町。住むことはなくても、散歩をしにぜひお出かけください。
その前に、必ず大林監督の映画を視てからどうぞ。

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