移動中でも楽しめるもの
車窓からの景色はもちろんですが、私のおすすめは車のナンバーです。
陸続きのヨーロッパでは、ハイウェイや幹線道路、観光地の駐車場で外国の車が見られるのは普通のことです。
その車がどの国のものであるかを確認できるのが、ナンバープレートや車体に貼ってるステッカーです。
一番上の写真はドイツの車です。左側の青い部分にEU(欧州連合)の星マーク。その下に「D」とあります。
フランスの車なら「F」となります。スペインは「S」ではなくエスパニョールの「E」です。え!「E」はイングランドじゃないの?そうです。イギリスは、グレートブリテンで「GB」なのです。では「S」は?と聞くと、ほとんどの方が「スイス!」と答えてくれます。これ、毎回のように繰り返される問答なのです。ちなみに「S」はスエーデンです。
ではスイスの車は??
スイスの車はドイツのようなナンバープレートではありません。中立国でEUに加盟していないので、EUの星マークの入ったナンバープレートではありません。
その代わり、ほとんどの車のどこかに「CH」のステッカーが貼られています。では、「CH」って何でしょう?
Confederatio Helvetia
スイスは4つの公用語を持つ多言語国家です。使っている人の割合は、ドイツ語70%、フランス語20%、イタリア語5%、ロマンシュ語(スイスの東南部で使用されているラテン語系の言葉)が1%の割合です。
普通に考えると圧倒的にドイツ語が主流となりますが、国家としては「どの言語も平等」に扱うことになっています。しかしながら、切手や貨幣に常に4つの言語で国名を書くのは不可能なため、「Helvetia」と記されているのです。車の場合、「H」はハンガリーになるので「CH」とし、区別がつくようにしています。
名所だけが観光ではないですね。いつか行った時にはあれはどの国だろう?と、楽しみに見てみて下さい。
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