七之助の「吉野山」
12月大歌舞伎、第三部に行ってきました。
七之助の「吉野山」と、玉三郎の「信濃路紅葉鬼揃」の2つの舞踊を中心とした演目でした。
今回の「吉野山」は、赤が主体の衣装で、この写真よりもっと華やかな感じでした。
久しぶりに七之助の目をじっくり拝んできました。
切れ長の一重で、まさに浮世絵級の美しい目です。
玉三郎が吉野山を演じると、舞台の上には桜の香りがしてくると、以前共演者が語っていました。
七之助の舞台には、これから膨らむ桜の蕾の香りがすることでしょう。
視線の先にあるものは
「吉野山」での七之助の目は、常に遠く義経の面影を追って、儚く輝いていました。
一転「信濃路紅葉鬼揃」では、鬼と戦う平維茂の役。七之助の立役を久しぶりに見ました。
さすがに立役も良い、と惚れ惚れしました。
役としての眼差しはもちろん、七之助の前で踊る玉三郎を見つめるその目は、真剣そのものに思えました。
次世代のエースとして美しさの頂点に登りつつあるこの頃ですが、ますます成長していく七之助を私たちもじっと見つめていきたいものです。
コメント
コメントを投稿
コメントありがとうございます!