大谷資料館は異空間でした

大谷資料館

 大谷石

「おおやいし」と読みます。
栃木県宇都宮市大谷の付近一帯から採掘される、約1500万年前の流紋岩質角礫凝灰岩の総称です。

昔からお寺などの大きな建物の土台や、蔵を作るために重宝されてきました。

近年になって使われた一番有名な建築としては、アメリカの建築家、フランク・ロイド・ライトの設計による旧帝国ホテル(有形文化財)でしょう。現在は愛知県の明治村に移築されています。

他に私が行ったことがある建物としては、芦屋にあるヨドコウ迎賓館(重要文化財)です。こちらも一般公開されているので見学することができます。

多くの建築に使われている理由は、他の石に比べて軽く、柔らかいので加工がしやすく、耐火性に優れているためです。大谷石は、かまどなどにも使用されていました。
白っぽく自然の風合いがあることも、日本人の美的感覚に合っていたことでしょう。
帝国ホテルを作る際には、東京に近いというのも大きな要素だったと考えます。

洞内は大ホールのように

大谷資料館
入場料を支払い、道内に入るとまずは階段を下りていくことになります。見学コースは全部で100段下がって、100段上がるというイメージで良いでしょう。足の悪い方や、車椅子での見学は難しいです。

長い年月をかけて掘り進んだ2万㎢、深さ30mほどの巨大な空間が広がります。

大谷資料館
大きな空間で驚いたことは、機械が入ったのは1960年以後ということです。それまではツルハシで一振り一振り彫っていたそうです。気が遠くなりそうですね。

石の切断に使う機械も展示されていました。

洞内の気温は4℃ですが、風はないので、心配したほど寒くはなかったです。

神秘的で別世界のような雰囲気ですので、たくさんの映画やドラマ、写真集、ミュージックビデオの撮影などにも使われています。

洞内のスペースを使って色々なイベントも開かれています。

カフェでランチも

大谷資料館の売店
外の別棟にはカフェ兼売店もあります。
この日はちょうどお昼ごろの到着だったので、ホットドッグとフレンチトーストをいただきました。ホットドッグは数種類、フレンチトーストは2種類あります。紅茶のフレンチトーストというのが珍しく感じたのでいただいてみました。優しい味で美味しかったです。


売店コーナーには大谷石を使った製品が置かれ、オリジナリティがあります。

💬車で3分ほど戻った所に道の駅のような店もありますので、飲食にもそれほど不自由することはないと思います。

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