京都南座事件
数年前、京都へ添乗の時のことです。2泊3日の2日目は完全にフリータイムというツアーでした。
朝8時から9時まで、ホテルのロビーで質問コーナーを設け、オプションとしてタクシープランをご利用のお客様3組を送り出した後は、することがなくなりました。
南座まで徒歩10分位のホテルだったので、散歩に出かけてみることにしました。
調べることなく行ったのですが、その日が顔見世の初日だったのです。
東京の歌舞伎座にはよく行きますが、なかなか京都まで歌舞伎を見に来たことはありませんでした。しかも、顔見世初日💖千載一遇のチャンスでした。
チケットはないだろう、と半ば諦めつつも万に一つの可能性に賭けることにしました。
チケットを買う場所を聞くために、近くに立っていた警備員に「チケットの窓口はどこですか?」と聞きました。
すると「こちらへどうぞ」と、ある場所に案内されたました。怪訝に思いながらもそのドアを入ってみると、なんと!南座の事務所でした。初日のせいか、多くの人が忙しそうにしていました。
「あの~、チケットを買いたいんですが」と、近くの人に聞いたところ、正確な場所を教えてくれました。
私の席はあまりにも良い席でしたから、きっとお得意が都合でキャンセルした席だったのでしょう。ホント、ラッキーでした。
それにしても、なぜあの警備員さんは私を事務所に連れて行ったのでしょうか?添乗中でスーツだったから?でも、私はチケットの窓口の場所を聞いたのです。
今になって思えば、あのまま「関係者」という体で中に入り、仁左衛門様の楽屋に挨拶に行けばよかったと後悔しています。
スタッフ顔ってある?
車掌さんが近づいてきて、「途中下車証明は必要ですか?」と突然言われました。
その時は、1列4席の座席を3名組のお客様と私で座ることになっていました。お客様に気を使わせてしまうので、空いていた離れた席に座っていたのです。
「新幹線のぞみ」は名古屋を過ぎると新横浜まで停車しませんから、席が空いていれば、もう誰も乗ってこないという判断ができます。車掌さんに注意されたら、事情を話して許可を取ろうとは思っていました。
でも、その車掌さんはいきなり私に、添乗員に対してする質問をしてきたのです
添乗中ですから、それなりのジャケットを着ていましたが、ネームバッジは外していました。それでもツアーの添乗員だと、どうしてわかったのでしょう?
佇まいじゃない?
上のような体験談をしたら、友人に言われました。顔とかじゃなくて、普通の客にはない佇まいがあるのでは?とのことでした。
ホテルでも、自分のバッグを持っているのに、よく質問を受けます。
プライベートで観光中、写真撮影を頼まれることが多いです。
スーパーで買い物中に、「○○売り場はどこ?」と質問されます。
仕事柄「話しかけていいですよ」という佇まいが身についてしまっているのでは?とのことでした。
まあ、良いこととして受け入れることにしましょう。
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