日本人の質問④時差ボケ解消法は?

時差ボケしない方法ってありますか?

地球儀のイラスト
海外旅行先で快適に過ごすために、
時差ボケは避けたいですよね?

添乗員として今までに60ヶ国以上、約300回のツアーを担当してきました。
時差ボケについては皆さま心配が大きく、よく質問を受けました。

私の時差ボケ対策法(解消法ではありません)とアドバイスをお知らせします。できそうなことはトライしてみてくださいね。

1.考え方を変える  

時差ボケしたくないのは誰もが同じ!
絶対時差ボケしない方法ってあるのでしょうか?私が知りたいです。
そこで考え方を変えてみましょう。 「ある程度時差ボケするのは仕方がない」と考えてください。「絶対イヤ!」と思うから、時差ボケが辛く、ストレスになるのです。
真面目で規則正しい生活をしている人ほど、時差ボケになりやすいらしいです。
誰でもある程度は調子が出ないことはあります。「仕方がないよね」と諦めることも苦痛を和らげる方法のひとつです。

2.出発前日から当日にかけて   

・どこに行くにも共通していること
飛行機に乗ったら、時計を現地時間に合わせて行動しましょう。
   
・北米方面の場合(時差12~17時間)
現地に到着してもまだ昼間の場合が多く、そのまま観光することもあるので、前夜から寝不足気味にしておいて、1回目の機内食を食べた後は充分睡眠をとることを心がける。
西海岸行きフライトは夕方出発が多く、コントロールしやすいのですが、機内エンターテイメントの誘惑に負けず、寝ましょう。
現地での観光中、眠くても夜まで寝ないように頑張りましょう。

・ヨーロッパ方面の場合(時差7~9時間)
アイマスクをして寝ている女性のイラスト
通常は現地到着が夕方のため、観光せずにそ のままホテル直行というパターンが多いです。このため、機内で寝すぎるとホテルに入って寝ようとしても眠れず、翌日は寝不足で観光することになってしまいます。

午前から昼にかけて出発する便が多いので、やはり前日から少し寝不足気味にしておいて、フライト前に空港で重くない程度の食事をしてから機内へ。

出発したらすぐ睡眠に入り、1回目の機内食はパスします。ただし、「機内食パス」は、機内食に飽きている添乗員だから平気でできることかもしれません。海外旅行の楽しみのひとつである機内食は食べたいという方は、食べ終わったらすぐ寝るようにしてみてください。
また、フライト後半は眠くても起きているようにしましょう。
お客様の行動パターンとして、前半に張り切って映画などを見て、後半に疲れて寝ている人が多いようです。そのままホテルに行って、またすぐ横になることになるので、当然眠れず時差ボケの要因に。

・南米やアフリカ方面、中東での乗り継ぎなどの場合
乗り継ぎも多く、長いフライトなので機内でゆっくりし放題ですが、上記の通り、現地に何時に着いて、その後はどんなスケジュールになっているかによって過ごし方が変わります。 

3.機内での過ごし方    
    
通路側ラブ病をやめる。日本人が異常に通路側に座りたがることは有名なようです。「トイレに行く時、出入りしやすいから」という理由です。
ゆっくり寝るためにぜひ窓側に座ってください。トイレに行きたいときは通路側の人を起こせばよいのです。遠慮はいりません!
添乗員の仕事として、到着空港でいち早く降りてお客様を迎えなければならないため、通   路側に席を取りますが(近年は取れないことも多くなりました)、せっかく気持ち良く寝   ているのに、窓側の人に起こされるのが私は苦痛です。     
最近は3-3-3の配列の機材も多いので、ゆっくりと通路席寛ぎたい場合、中央3席のうちの通路側取ると良いです。寝ている時に起こされる可能性がだいぶ下がります。
通路側や、非常口席に追加料金を設定するエアラインがありますので、その都度確認してみてください。

アルコールカフェインの取りすぎに注意しましょう。

トイレの近くギャレーの近くの席は避ける。そうです。何かと落ち着きません。  

機内エンターテイメントは寝る時間帯によっては諦めましょう。帰りの楽しみにしてお       くことをおすめします。

4.ホテルに着いてから

ホテルの部屋の写真
夕方に到着し、そのままホテルに入るヨーロッパなどでは、初日の夕食はツアーに含まれないことも多いです。
近所のスーパーで何か買って食べようという考えの方もいますが、海外のスーパーで気軽においしく、疲れた体に優しい食べ物を見つけるのは難しいです。
私は初日の夜用にインスタントの味噌汁おにぎり(梅干し、おかか、こんぶなど、時間がたっても問題なさそうな具)を持っていきます。部屋で食べてすぐ寝るためです。
現地のスーパーでパサパサのサンドイッチカッチカチのSUSHIを買っても美味しくないですよね。近年ではホテルに湯沸かし器があることも多いですが、国によっては便利な旅行用の小さな湯沸かしを持って行きます。温かく胃に優しいものを少し食べたら早めに寝て、翌日に備えるのが一番です。
💭
知人が「中欧に行きたいけど、どのツアーが疲れないかしら?」と聞いてきました。私の答えは「12時間も飛行機に乗るのだから、当然疲れますよ」でした。「多少疲れるのは仕方ない」と思わないと辛いだけです。
時差ボケも同じです。ゼロにする方法は今のところなさそうです。今回ご紹介した方法で備えるようにしてみてください。少しでも効果がありますように。
それにしても、早く行けるようになるといいですね!

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