「オペラ座の怪人」に遭った!?

パリ・オペラ座

食わず嫌いの

ミュージカルに興味がありませんでした。
NYに個人で旅行に行っても、ミュージカルを見に行きませんでした。
歌舞伎はずっと前から好きだったので、食わず嫌いでした。あの日までは。。。

フランスへの添乗では、ツアー終盤にパリで半日(時に終日)フリータイムという場合があります。

その日もツアー参加のお客様を定番のオペラ座裏手のデパートにご案内し、「希望者はホテルへ一緒に帰りましょう」ということにして解散しました。ちょうど2時間位のすき間時間ができました。

何度も来たパリの街でまだ見ていなかった名所がありました。オペラ座です。
ツアーの行程に入っていないことの方が多く、バスの車窓から見たり、外から写真を撮ったりするのみで、内部の観光をしたことがありませんでした。

パリ・オペラ座 内部オペラガルニエへ

オペラ座の見学は時の運に左右されます。舞台の準備や、何かしらの撮影で見学できないこともありますのでご注意を。

新型コロナ以降、見学はがどのように行われているのか?判りません。以下は通常パターンでのお話です。
見学はガイドツアーとセルフツアーの2種の方法です。日本語のガイドツアーはありません。
ガイドツアーは€17、仏語、英語、スペイン語にて。終了後、自由に回ることもできます。
セルフツアーは自由に館内を見て回るもので、時期により€12~€14です。
パンフレットなどは日本語版もあります。

内部は口があんぐりと開いたままになりそうなほど豪華絢爛。メインロビーやグランホワイエと呼ばれるホール(写真参照)を見れば、ベルサイユ宮殿に行く時間がなくても、こちらで充分!と言えるほど。

パリの都市計画により、ランドマークになるような劇場を!と計画され、シャルル・ガルニエによる設計で1875年に落成。5層2167席の大劇場となりました。
1989年にはバスティーユ広場に新しい新オペラ座が完成し、オペラ・バスティーユと呼ばれたことから、こちらのオペラ座は設計者の名前からオペラ・ガルニエと呼ばれています。
現在バレエ、小規模オペラ、管弦楽コンサートなどに使われています。
パリ・オペラ座 内部のドア

オペラ座に怪人が

さて、私が見学した日は不思議に人がいませんでした。真冬の小雨模様の天気だったせいでしょうか?劇場内のシャガールの天井画もロビーのまばゆいシャンデリアもゆっくり満喫できました。
観客席の見学を終え、後方の廊下を歩いていた時のことでした。
Bang‼」という、ものすごく大きな音でドアが閉まりました。重厚な重いドアが、外に面する窓も開いていないのに、まるで台風の風で閉まったかのような大きな音をたてて。。。
誰かのいたずら?と考え、すぐに確認しましたが、周囲に人はいませんでした。

まさか、ね。何かにからかわれた?
霊感?たぶん無し、金縛り経験ゼロの私には、不気味で不思議な体験でした。

現地ガイドさんにこの話をしたところ「遭ったね!」と言われました。
「何に?」「まれに遭うらしいよ。オペラ座の怪人に!」

映画で号泣

日本に帰るフライトで、機内のプログラムにあった映画「オペラ座の怪人」を早速観てみました。物語、音楽、衣装、俳優たちの演技と歌、どれも素晴らしく、最後は人目もはばからず号泣してしまいました。
そのまま3回続けて同じ映画を見、成田到着後、空港でCDを買って帰りました。

あの日以来、私の人生にミュージカルが加わりました。
「オペラ座の怪人」はカラオケの十八番となり、
「オペラ座の怪人」を見るために、個人旅行でNYやロンドンに行くようになりました。
添乗の仕事で見るときも最高に嬉しいです💓
あの日私をからかったのは、こうなることがわかっていたファントム、あなたですよね?

💬皆さんも華麗なオペラ座の怪人の世界へどうぞ!

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