秩父・レトロな街・パリ―食堂

秩父のレトロなタバコ屋
秩父駅の近く、番場通りには明治から昭和初期にかけて栄えた町の面影が残っています。
当時建てられた建物が文化財として保存されている一角が残り、不思議な空間となっています。
一番上の写真はたばこ店の建物。街灯も雰囲気たっぷりですね。

江戸時代の終わりには現金収入の見込める養蚕が盛んで、「秩父絹」として取引所や絹市が立ち、秩父の経済を大いに潤しました。
大正期に入ると鉄道が敷かれ、秩父セメントが設立され、更に発展しました。

秩父のパリ―食堂たばこ店のすぐ近くにあるのが今回食事をしたパリ―食堂です。昭和初期に建てられたものでこちらも文化財の指定を受けています。当初は「カフェー」として「女給さん」を置いていたようです。

建物はレトロで素敵なのですが、内部はいかにも古い食堂といった風情です。「絶メシロード」というドラマの第7話の舞台になったそうで、店内にはそのポスターが貼ってありました。
他にもお客様がいたので写真は撮れませんでしたが、検索すると画像は見られますので、興味のある方は見てみてください。

お店の方には申し訳ないのですが、私にはこの店の衛生状態はかなりの苦難でした。厨房に入る所に掛かっている暖簾はいつ洗ったのかわからないほど黒ずんでおり、店全体の衛生状況を象徴しているように感じました。

ドラマにも出たという名物のオムライスを注文しました。出てくるまでに不思議だったことがあります。すぐ隣が厨房なのに、調理する音が一切聞こえてこなかったのです。炒めるときの油の跳ねる音や、食材や調理用具の音が全くしなかったのです。
かなり年配の店主の方が作っている様子はわかったのですが、あまりに音がしないので、実際にオムライスを見るまでは不安でした。

オムライスは800円。オムライスとしては小さめで、女性向と言えます。写真でわかるように付け合わせが豪華で、キャベツの千切りときゅうり、トマト、ポテトサラダの他、フルーツが数種類乗っています。味は普通です。
ガラスのコップにスプーンを入れて出してくれたところは、この店の雰囲気に合っていました。

昔の街並なので、この辺りは道幅が狭く、店前に車を置ける駐車場はありません。徒歩1分位の所にスーパーがあったので、駐車場はそちらでお借りしました。
パリ―食堂のトイレも使う気になれなかったため、スーパー入口にあるものを使わせていただきました。
レトロな雰囲気でザ・昭和感たっぷりです。清潔感を気にする方にはあまりお勧めしない
かも。。。。お店の方、スミマセン。

近くの秩父神社にお参りしてから帰りました。彫刻が素晴らしい社です。
おみくじは大吉でした。

 

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