キューバ②配給制度のある国

キューバのスーパーマーケット海外旅行中、現地のスーパーで、何か珍しいものはないか?お土産に良いものはないか?
と見て回るのは楽しいものですね。

キューバでも、首都ハバナにで宿泊していたホテル近くのスーパーに行ってみました。
まず、入口に立っている係に止められてしまいました。No bag!と。困っていると、店の外側にあるコインロッカーのような所に連れていかれました。財布以外のものを無料のロッカーに入れてから店内へ。


入ったとたん、違和感。スーパーなのに殺風景。一番上の写真は牛乳と、ケチャップ。1
種類ずつしかありません。

次の写真はお菓子コーナー。棚には何色かのお菓子のパッケージが見えますが、同じビスケットの味違いといったところ。
手前のワゴンにも同じお菓子の味違いが積まれていました。

キューバのスーパーマーケット

買いたくなるものは一切なし!と思いながら店奥のレジの近くに行ったら、ガラスのショーケースに見たことがあるチョコレートやお菓子、ボールペンなどの文房具が。

これらを買いたければ、店員に声をかけてショーケースの鍵を開けてもらわないとダメなわけです。
板チョコ1枚、ボールペン1本買うのに係を呼ぶ??
疑問を抱えたままスーパーを後にしました。

キューバの配給手帳

翌日、案内をしてくれているガイド氏にスーパーに行ったことや、商品のことを話してみました。

すると、配給手帳を見せてくれました。戦時中のドラマなどで見たことがある、あの配給のこと?

写真でもわかるとおり、印刷がまだらです。用紙は昔の「わら半紙」の更にざらついた感じの紙。
これを配給所で提示して、生活に必要な最低限のものはもらえるそうです。
表紙をめくると、中には項目名が並んでいて、もらったものにはチェックが入るようになっています。米、砂糖、塩、卵、油、豆、コーヒー、パスタ、野菜、鶏肉、ソーセージなど。

生きていくうえで必要な分は配給で賄えるという前提ですが、量が少なく充分でないことがあるということでした。
卵などは高く売れるため、配給されたものを自由市場に横流しして現金収入を得る人も多いとか。スーパーでは、配給で足りない分や、更に欲しいものを買うのだそうです。
結局二重経済なのですね。

キューバというと、医療費や教育費が無料ということが知られています。素晴らしいことですが、物資不足で麻酔薬がなく、手術ができないなどの噂が漏れ聞こえてきます。有料の病院もあり、高額な治療費を出せば高度な治療が受けられるとか。

1回行っただけの私がどこまで正確に情報を持っているのか?わかりません。

観光バスでハバナの郊外を走っていた時、何もないような道路沿いに沢山の人が立っていました。ガイド氏によると、路線バスを待っているのだとか。

カラフルな時代物のアメ車を見かけるキューバですが、持っている人はほんの一握りということでしょう。

ユニフォームもなく野球に興じる少年たちの輝く瞳の先には、このような状態から抜け出したいという強烈な野望があるのかもしれませんね。

💬未知の国という方が多いであろうキューバ。また行ってみたいキューバに少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。


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